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【波照間島ダイビング完全ガイド】ベストシーズンやダイビングポイント、おすすめショップについてご紹介します

 公開日時:2015/08/17
この記事は約 13 分で読めます。 258,180 Views

日本の有人島の中で最南端に位置している波照間島。
一説によると、波照間という名前は「果てのうるま(サンゴ礁)」から付けられたとも言われている、サンゴ礁に囲まれた美しい島です。面積は約12.73km2・人口約500人の小さな島。ホテルやリゾート施設などは無く、路線バスや信号もありません。波照間ブルーと呼ばれる透明度の高い紺碧の海を求めてダイバーや釣り人が多く訪れます。

夜になると、人工の灯りが少ないたため満天の星空が空を覆い、日本国内で最も南十字星を好条件で観測できる島としても知られています。そんな静かな島で癒しのダイビングをしてみませんか?今回は基本情報をご紹介します!

波照間島へのアクセス方法

波照間島では現在空港が閉鎖されているため、石垣島から船を利用して行くことができます。石垣港離島ターミナルから波照間島へは、『安栄観光』のフェリーを利用して片道3,090円・60分ほどで到着します。夏季と冬季で便数や時間が異なり、繁忙期にはすぐに満席になることもあるので事前に予約を済ませましょう。

高速船以外の手段として、石垣港から出港する「貨客船フェリーはてるま」を利用すると約120分で到着します。週4日(火・木・土・金※金曜は第2・第4のみ)の運行で、片道1,540円とリーズナブルな価格が魅力的ですが、予約はできません。冬場は特に北風の影響を受けて欠航する率が高いので、日程には余裕を持つことがおすすめです。

波照間島ダイビングの基本情報

波照間の海は透明度が高く、30mオーバーになることも当たり前!

運が良ければ透明度が50mを超えるときもあり、どこまでも見渡せる波照間ブルーの海は、一度体験すると忘れられないインパクトを受けます。
真っ白な砂地に抜けるような淡く美しいブルーの海は、最高のヒーリングダイブになるでしょう
初夏から秋口は特に透明度が高く、その煌めきには思わず息をのんでしまうほどです。

ただ、一言で波照間の海といっても、島の東西で海の中の印象は大きく変わります。

例えば、北西岸のニシ浜近くのポイントは、初心者にもおすすめの癒しスポットが点在します。

波照間らしい、真っ白な砂地やサンゴ礁が広がり色鮮やかな熱帯魚やマクロ系の生き物が豊富な中、まったりとしたダイビングが楽しめます。

反対に、ダイナミックなダイビングをしたいなら東岸のポイントを目指しましょう。
見ごたえのあるドロップオフや、イソマグロやツムブリといった大型回遊魚が見られるかもしれません。

そんな波照間島のダイビングスタイルは、アンカリングをするボートダイビングが主流
1本潜るたびに港に戻るので、しっかりと休憩を取ることができます。
ポイントまでの距離も近いので、乗り物が苦手でも安心ですね。
波照間島にあるショップは2軒のみですが、石垣島や西表島のダイビングショップが遠征ツアーを組んで訪れることもあります。

ポイントによっては中級者以上の方が推奨される場所もありますが、初心者から楽しめるポイントもたくさんあり、ビギナーの方からベテランダイバーまで幅広く楽しめます。

波照間島のダイビングのシーズンは?

波照間島ダイビング
波照間島は熱帯雨林気候のため、最高気温が夏は約32℃で冬は約21℃と、年間を通して温度差が少ない温暖な気候です。真冬でも水温が21℃を下回ることがほぼないため一年中ダイビングはできますが、ドライスーツや厚手のフルスーツを着るなど、防寒対策はしっかりとりましょう。

1月・2月

水温が最も低くなる時期です。ドライスーツもしくは、5mmのフルスーツとフードベスト、寒さが苦手な方はボートコートやウインドブレーカーを準備しましょう。波照間島では、季節によってポイントを変えるということはあまりありませんが、北風が強く吹き込む日は北側のポイントで潜れないこともあります。
冬の時期は、大型回遊魚との遭遇率が高くなります。

3月・4月

水中で見られる生き物も少しずつ増え、マクロ系の生き物の観察も楽しい季節です。水温も徐々に上がってきますが、まだまだ水温は低め。ドライスーツまたは5mmフルスーツとフードベストで潜りましょう。太陽が出ない日は休憩中に体が冷えるので、防寒対策をしっかりとることが快適なダイビングのコツです。

5月・6月

水温も25℃を超える日も増え、サンゴの産卵シーズンの到来です。近年、水温の上昇で白化したサンゴも多く見られますが、生きているサンゴもたくさんいます。サンゴの産卵は、ナイトダイビングでないとみられませんが、生命の営みを間近で感じて、環境問題に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。

7月・8月

ダイビングのベストシーズンです。水温は28℃以上になるので、3mmのウェットで快適です。マンタやサメ、ウミガメといった海の人気者も見られ、水中も賑やかなシーズンを迎えます。波照間島の日差しはかなり強いので、日焼け止めなどのケアは、やりすぎるくらい気を使いましょう。

9月・10月

台風の発生も多くなりますが、タイミングが合えばリーズナブルな旅行も楽しめる季節です。サメやマンタの他、水温が低くなるにつれてウミウシが増えてきます。天候によっては3mmもしくは5mmのフルスーツでも全然暖かいのですが、心配な人はダイビングショップに直近の水温を確認すると安心です。

11月・12月

水温もぐっと下がり、ドライスーツや5mmウェットとフードベストなど、コンディションに合わせた装備をして潜りましょう。マクロ系の生き物や大型回遊魚なども見られ、透明度がさらに高まります。晴れた日には透明度が高い海に光が差し、鮮やかに青く光る海で幻想的なダイビングが楽しめます。

波照間島で人気のダイビングポイントは?

波照間島ダイビング2
波照間島の透明度が高い癒しの海には、サンゴや多彩な生き物、ダイナミックな地形などの何度でも潜りたい景色と出会えます。ここでは、波照間島にダイビングに来たなら見逃せないポイントをご紹介します。

北西のポイントで波照間らしい癒しのダイビング

おすすめポイント:「イリゴチ」
ボート移動時間:約10分
最大水深:22メートル
レベル:初級~
潮の流れ:ほぼ無し
ニシ浜の近くにある波照間を代表する人気ポイントです。
アンカリングをする根の水深は平均8m程なので、初心者でもエントリーしやすくなっています
真っ白な砂浜が広がる海で、チンアナゴのコロニーを眺めながら、まったりとしたダイビングができます。巨大なアザミサンゴもあり、グルクンの群れやグルクンを餌とするイソマグロの捕食活動が見られることも。

おすすめポイント:「ニシの浜サンゴ」
ボート移動時間:約5分
最大水深:10メートル
レベル:初級
潮の流れ:ほとんど無し
テーブルサンゴやエダサンゴがびっしりと広がる、見事なサンゴが観察できるポイントです。
クマノミやスズメダイ、ハゼ類に甲殻類などのカラフルな魚やマクロ系の生き物、ウミガメなどにも出会えます。
中性浮力がとれない初心者の方は、サンゴの上を泳いで手やフィンで折ってしまうことがあるので、サンゴの真上は避けて泳ぎましょう。

おすすめポイント:「キンメトライアングル」
ボート移動時間:約5分
最大水深:21メートル
レベル:初級
潮の流れ:ほとんど無し
エントリーをすると、真っ白な砂地にキンメの根が見えます。根に棲んでいるキンメモドキをはじめ、キンギョハナダイやクマノミ、ヨスジフエダイなどカラフルで可愛い生き物たちがお出迎えしてくれます。

透明度が50mオーバーの時は、空を飛んでいるかのような感覚がやみつきになりますよ。

波照間島の東で大物を狙おう

おすすめポイント:「イーストキャニオン」
ボート移動時間:約15分
レベル:中上級
最大水深:30m
潮の流れ:時に強い
波照間島で大物を狙うなら、イチオシのポイントです。巨大な根の中層となる水深18m前後を泳いで進み、大物との遭遇を待ちます。ダイナミックな地形を背景に、ツムブリやスジアラ、アカヒメジやカスミチョウチョウウオの群れなど、ダイナミックな生き物が悠々と泳ぐ景色に出会えるかもしれません。
時々強い流れがあり、水深も深いポイントがあるので、深度と残圧には常に気を配りましょう。

おすすめポイント:「サコダバリ」
ボートの移動時間:約15分
レベル:中上級
最大水深:20m
潮の流れ:時々強い
島の東側に位置し、外洋に面した難易度が高いポイントです。大きな根が平行に伸びているダイナミックな地形で、潮流が速くてカレントの変化には注意が必要です。
ダイナミックなドロップオフもあり、イソマグロの群れやノコギリダイなど大型回遊魚との遭遇も期待できる、当たれば大興奮間違いなしのポイントです。
スキルや経験を積んだワイド派ダイバーの方は、ぜひ目指してみてくださいね。

波照間島ダイビングで出会える生き物は?

ジンベエザメ、メジロザメ、ネムリブカ、アカシュモクザメなどのサメや、マンタ、マダラトビエイなどの大型の魚や、ハナゴンベにキンギョハナダイ、ナンヨウハギ、ハナミノカサゴなど、華やかでキュートな熱帯魚たちが沢山生息しています。
ニシ浜周辺ではウミガメも良くみられ、多彩な生き物たちを目にすることができます。視野を広げて観察してみましょう。

波照間島のおすすめダイビングショップは?

ダイビングサービスいしの

民宿を併設しているため、ダイバーにとって利便性が高い人気店です。ディープな波照間の海のガイドを得意とするので常連客やベテランダイバーも多いのですが、体験ダイビングやライセンス取得コースもあるので、ダイバーデビューを目指す方にもおすすめです。
石垣島や沖縄本島のダイビングサービスと異なり、器材のセッティングや積み下ろしなどは自分ですることになります。安全のためにはまず自己管理ができるようになること、そんなダイビングの基本を思い出させてもらえます。

もちろん、セッティングの確認やダイビング中はしっかりと目を配ってくれるので、初心者はもとより、ベテランダイバーまで幅広く信頼されています。

住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間622
電話番号:0980-85-8469
アクセス:波照間船客ターミナルから車で約5分
送迎:あり(無料)
ホームページ:http://www7b.biglobe.ne.jp/~ishino/

アトラス波照間

波照間を代表する人気ダイビングショップの「アトラス波照間」では、基本は2ダイブで、1本潜るたびに港へ戻ります。
ポイントまではボートで10分~20分程度と短時間なので、船酔いが心配な方や体力に不安がある方も安心です。

美しく穏やかなニシ浜周辺のポイントへ行くことが多く、マクロ好きダイバーやまったり波照間のサンゴ礁を楽しみたい方からは特に人気があります。

リクエストをすれば3ダイブも可能なので、要望や不安なことなどは予約時にしっかり伝えて確認しておきましょう。器材のレンタルは利用可能ですが、数に限りがあるので予約は早めにとりましょう。

体験ダイブも開催しているので、未経験の方も日本最南端の波照間ダイビングにぜひ挑戦してみてくださいね。

住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間131-1
電話番号:0980-85-8182
アクセス:波照間船客ターミナルから車で約5分
送迎:あり(無料)
ホームページ:http://hateruma.xsrv.jp/post_lp/atlas-hateruma/

波照間島でのアフターダイブのおすすめは?

星空に一番近い島!空を見上げて癒されよう

星空観測タワー

冬から初夏にかけて、水平線上に南十字星を観測できる場所として知られている波照間島。アフターダイブの楽しみとして、満点の星空を観察してみてはいかがでしょうか。

星空観測タワーでは、夜の星空ガイドや望遠鏡を使った天体観測などが開催され、星に詳しくない方でも楽しめます。夏季と冬季ではガイドの時間が変わるので、事前に確認しておきましょう。

夜間の場合、送迎サービスやタクシーはないので、レンタカーや宿の送迎を利用するのがおすすめです。

満点の星空を見るなら、新月あたりが狙い目です。

利用料金:大人400円/小人200円
住所:沖繩県八重山群竹富町波照間
アクセス:波照間港から車で15分
電話番号:0980-85-8112

高那崎(たかなざき)

高那崎

星空観測センターのすぐ近くには波照間島高那崎と呼ばれる日本最南端の岬があります。
北西部のニシ浜とは打って変わって、荒々しい波が崖に打ち付ける姿がダイナミックです。

晴れた日には、紺碧の海と青い海、どこまでも広がる水平線が美しいポイントです。高那崎の西側にある遊歩道を進むと、「日本最南端の碑」・「日本最南端平和の碑」・「波照間の碑」と3つの碑があるので、記念撮影スポットとしても人気です。

住所:907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間
アクセス:波照間港から車で15分
電話番号:0980-82-5445(竹富町観光協会)

隠れ家ビーチでのんびり夕日を眺めよう

ナリサ浜(珊瑚の浜)

波照間島の西側にある、美しい隠れ家ビーチです。波照間島で遊泳ができるビーチは「ニシ浜」のみなので、この場所で泳ぐことはできません。真っ白な砂浜は波に打ち上げられた珊瑚が堆積したもので、歩くたびにシャリシャリと音がします。
絶景のサンセットポイントでもあるので、アフターダイブにビール片手に沈む夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。人工的な施設はないので、ゴミはすべて持ち帰りましょうね。

波照間島の絶品グルメを堪能しよう

島のレストラン「あやふふぁみ」

あやふふぁみ

ニシ浜の近くにあるレストラン「あやふふぁみ」は、繁忙期は開店後すぐに満席になるほどの人気店です。

島でとれる食材をふんだんに使った島料理が楽しめ、トロトロに煮込まれたラフテー定食や、島野菜を使ったカレーなどが絶品です。

店内には調味料や雑貨の販売もあり、お洒落で落ち着いた雰囲気が素敵です!

住所:沖縄県八重山郡竹富町字波照間475
TEL:0980-85-8187
営業時間:11:30 – 15:00
定休日:不定休

氷処「パーラーみんぴか」

みんぴか

美味しいかき氷が食べられると評判のお店で、人気のメニューは「波照間黒みつスペシャル」。たっぷりかけられたきな粉と黒蜜が絶妙です。ランチタイムにはカレーライスなどの軽食や、アルコール類も提供されています。入手が困難な幻の泡盛「泡波」も提供されています。テラス席からは、のどかな波照間の風景が眺められ、のんびりした時間を過ごすことができますよ。

住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町465
営業時間:11:00 – 18:00
定休日:木曜日
HP:http://www.churashima.net/shima/hateruma/special/minpika/

波照間島ダイビングで泊まりたい宿は?

いしの荘(本館)・やどいしの(新館)

照間島の北西にあり、『ダイビングサービスいしの』が併設されているのでダイバーに人気の宿泊施設です。本館の風呂とトイレは共同です。部屋の仕切りはふすまなので、完全個室というわけではありませんが、清潔感のあるアットホームなお宿です。
2013年にオープンした新館にはトイレとシャワーが各部屋に設置され、共用部分には洗濯機や冷蔵庫、電子レンジなどの設備が充実しています。綺麗で快適なお部屋で、寛ぐことができますよ。
本館と新館の場所は近く、予約の電話番号は同じです。近くに居酒屋や共同売店もあるので食事や買い物にも便利な立地です。島の食材を使った宿の食事も美味しいと評判なので、食事つきプランもおすすめですよ。

住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町波照間231−1
TEL: 0980-85-8469
アクセス:波照間港より車で約5分(無料送迎あり)

うりずん家

古民家を改築した、落ち着いた雰囲気が魅力の民宿です。こちらも本館と別館があり、共用部分には、洗濯機や冷蔵庫・電子レンジ・オーブントースターが完備され、インターネットも利用できます。

本館は部屋の仕切りがふすまなので、プライベートを重視したい方は別館の利用がおすすめです。周辺には共同売店や飲食店もあり、有料のレンタサイクルやレンタバイク・レンタカーも利用できるので、島での移動やちょっとしたお出かけにも便利です。
宿泊している人がお酒を持ち寄っておしゃべりをする「ゆんたく」も開催されているので、島の雰囲気をどっぷりと楽しみたい方は、ダイビングの予定が全部終わったあとで参加してみてはいかがでしょうか。

住所:〒907-1751 沖縄県八重山郡竹富町字波照間3115
TEL:090-1942-6714
アクセス:波照間港より車で約5分(無料送迎あり)

波照間島ダイビングツアー情報

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redfin編集部

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沖縄ダイビングツアーの企画・販売を初めて30年のレッドフィン ダイビングツアーがお届けするダイビングポータルサイト。沖縄本島から離島・さらに奄美方面まで多彩な情報をお届けしています。

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