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これだけは抑えて!ダイビング時のトラブル対処法ガイド

 公開日時:2018/05/15
この記事は約 5 分で読めます。 2,971 Views

ダイビングは、経験を積んで慣れてきたとしても、多少の緊張や不安はなかなか切り離せないものです。慎重になることは大切ですが、あまりよくないことを想像しすぎても心から楽しむことができなくなってしまいます。そこで、ある程度のリスクを想定して対処方法を事前にシミュレーションしておくことで、いざという時にも慌てずに対処できるようになります。

マスクに水が入る・曇る

初心者からベテランまで、誰にでも起こりやすいトラブルがマスクのトラブルです。視界が遮られてしまうと、心から楽しむことができなくなってしまいます。予防のために、新しいマスクは洗剤や歯磨き粉で油膜をしっかり落としておきます。また、エントリー前には曇り止めを使いましょう。温度差が大きいと曇りやすくなるので、エントリー前の移動中は直射日光でマスクが暖まらないように日陰で保管しておきましょう。マスクをつける時は、髪をヘアゴムやピンでまとめて、マスクに髪の毛がかまないように丁寧に装着します。それでも曇ったり、水が入ってきたりしたときのために、マスククリアの手順をおさらいしておきましょう。

足がつったら

水中に長時間いることによる体の冷えや、日ごろから運動不足の人は、ふくらはぎや足の裏などがつりやすくなります。そんなときは慌てずに、まずバディに知らせて中性浮力を確保します。フィンの先を掴み、つった部分を静かにゆっくりと伸ばしましょう。体が硬くてフィンを掴めないという人や、体勢が安定しないという人は、バディに手伝ってもらいましょう。予防法は、エントリー前のストレッチと水分を十分に摂ることを心がけましょう。また、体が冷えすぎないように、水中での防寒対策も必要です。

水中ではぐれたら

カメラや魚に夢中になり、気が付いたらバディとはぐれて一人だったという経験はありませんか。
そんな時は、まずあまり動き回らず1分間探し、見つからなかったらゆっくり浮上します。ダイビングベルや指示棒を持っている場合は、音を出してみましょう。その後、合流できなければ水面移動で陸もしくはボートに戻ります。ガイドやインストラクターとはぐれた場合は、バディと一緒に水面にゆっくり浮上しましょう。バディからは目を離さず、常に一定の距離感を保つように意識しましょう。

タンクを開け忘れたら

タンクを装着してエアのチェックが終わったら、タンクを再び閉めて、そのままエントリーしてしまう人がいます。海に飛び込んだけど空気が吸えない!とパニックになる前に、まずは落ち着いて水面に浮上します。オーラルインフレーションでBCにエアを直接吹き込んで浮力を確保したら、バディもしくは近くの人にタンクをあけてもらいましょう。誰にも気付いてもらえない場合は、ボートに一度戻るか、抵抗のない人はBCを脱着してタンクを開けましょう。

フリーフローが起こったら

ファーストステージやセカンドステージの故障により、エアが出っ放しになることをフリーフローと呼びます。レギュレーターは、安全のために故障してもエアが出なくなることがないように作られています。まずは落ち着いて、マウスピースを半分加えて必要なだけの空気を吸い、余計な空気は外に逃がします。放出されるエアを全部吸ってしまうと、肺を損傷する危険もあります。フリーフローの状態ではエアが急激に減少するため、ダイビングの続行はできません。バディに知らせて速やかに浮上の手順をとりましょう。器材のトラブルは、定期的にオーバーホールに出すことで回避できます。

耳抜きができなかったら

体調不良などが原因で、耳抜きができにくくなることがあります。風邪気味の時や、耳に不調がある場合、無理せずダイビングを中止することも検討しましょう。もし、水中で耳抜きができずに辛い場合、まずは耳が痛くない深度まで浮上し、浅い水深で試しながらゆっくりと潜行を試みましょう。力いっぱい耳抜きをしてしまうと、鼓膜を痛めてしまうことにもなります。エントリー前に飴やガムをかんで、顎を良く動かしておくと抜けやすくなります。

水中の網やロープにからまってしまったら

絡まったロープなどを力技で外そうともがくと余計に絡まって危険なこともあります。まずバディに知らせて外してもらうか、ダイビングナイフを持っている場合は、落ち着いて切り離します。万が一周囲にだれもいない場合、BCを水中で脱いでみましょう。バックルをまず外し、必ず左肩から脱ぎます。BCやタンクを絶対に離さないように注意しながら紐や障害物を取り除きます。砂地に足をついて、両ひざでタンクかBCを挟んで安定した状態で行いましょう。BCを再び背負うときは、右肩から腕を通します。うっかりレギュレーターが外れてしまわないよう注意してください。バックルを付けて、レギュレーターリカバリーの手順で計器類が正しい位置にくることを確認したらOKです。

減圧症の予防と対策

ダイビングをする以上、減圧症に対するリスク管理は不可避です。まずダイビング前日は十分な睡眠をとり、潜る前には水分をたくさん摂りましょう。水中では、ガイドやインストラクターと同じ水深で移動し、ダイコンをこまめに確認して安全管理を怠らないことが必要です。水深20m以上の深い場所では長時間過ごさず、浮上速度も自分が吐く泡よりも早く浮上しないようにゆっくり行います。水深5mでの安全停止は必ず行いましょう。ダイビングが終わったあとも気をつけることがあります。飛行機に乗る場合は搭乗するまでの時間を十分(反復ダイビングの場合は最低18時間以上)とり、車移動の場合でも高所移動(標高400m以上)は減圧症発症のリスクがあります。
万が一、減圧症にかかったときの対処法として、高気圧治療装置(チャンバー)のある病院を調べておくと安心です。海外などで減圧症になった場合の金銭的な負担を考慮すると、ダイバー用の保険に加入することをお勧めします。症状を見逃さないために、体のしびれや頭痛、吐き気など、いつもと明らかに異なる変化を感じたら、放置せずにダイブコンピューターやログブックを持って病院へいくと診断がスムーズです。

おわりに

大自然を相手に楽しむダイビングでは、考えられる様々なリスクについての対策や対処法を知っておくことが安全のためには必要です。何か起こったときに冷静に対処するためにも、事前にしっかり準備をして海の世界を楽しんでくださいね。

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ライター紹介 ライター一覧

tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

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