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Cカード(ダイビングライセンス)の種類と違いは?指導団体も比較してみよう

 公開日時:2018/01/15
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ダイビング指導団体

ダイバーになるために必要なCカードですが、種類がたくさんあって、どれを取得すると良いのかわからないということはありませんか?ダイビングにはいくつも指導団体があり、各団体が発行するオリジナルのCカードが存在します。今回は指導団体とCカードの種類についてご紹介します。

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ダイビングの指導団体とは

ダイビングスキルの認定証となる「Cカード」を発行するダイビングの指導団体は、ダイバーの育成や技術の指導、ダイビングの普及を目的とする教育機関です。指導団体は世界中にありますが、指導方法や教材に違いはあっても、基本的な知識や技術に大きな違いはありません。ただし、認知度が低い団体のCカードでは、そのカードがどのレベルのスキルを認定しているのかわからず、世界のどこかの地域ではダイバーとして認められないという可能性もあります。

「WRSTC」と「ISO」に注目しよう

「WRSTC」は、1997年に日本のCカード協議会と、RSTC(アメリカ・カナダ・ヨーロッパ)の4地域の組織による賛同を得て設立されました。最低指導基準が制定され、加盟する世界中のダイビングサービスで採用されています。また、ISO(国際標準化機構)でもレクレーションダイビングにおいて、8つの基準が策定されています。
参考までに、WRSTCを採用し、ISOの認定を受けている指導団体をご紹介します。

PADI

1966年にアメリカで設立され、現在では世界180ヵ国、5,800以上のダイブセンターやリゾートから成る、世界最大の規模を誇る指導団体です。世界中のダイバーにおける6割のシェアを持ち、「楽しむ」「学ぶ」「磨く」をコンセプトにしています。様々なアクティビティに特化した認定証の発行があり、ダイバーの知的好奇心を満たします。

NAUI

1960年にアメリカで設立された、世界100ヵ国以上に普及する、歴史ある団体です。「最愛の人を任せられる信頼」をモットーに、年齢や体格、メンタルなど、一人一人に合ったベストな指導を行うことが特徴的です。優れたカリキュラムと指導力において、世界で最も信頼される認定団体とも呼ばれています。

SSI

1970年に設立されたSSIは、110ヵ国以上に展開し、世界の2,400店以上のダイビングサービスが利用できる世界規模の教育支援組織です。「経験が習慣になることで快適さが増す」という考え方のもとに、経験を重視した質の高い指導に定評があります。

BSAC

1953年にイギリスで設立された、歴史と伝統のある指導団体です。ダイビングをはじめ、海洋科学にも寄与し「safety first(安全第一)」を基本理念に、すべてのダイバーが安全なダイビング計画を立てられるように指導しています。イギリス王室と縁が深く、現在の総裁はウィリアム王子が就任しています。

SNSI

1994年にイタリアで発足した比較的新しい団体ですが、欧州を中心に、アジアや欧米などでも急成長を遂げています。日々進化するダイビング事情に対応した最新のダイビングデータをもとに、的確で質の高い技術や知識の指導を行います。

SDI/TDI/ERDI JAPAN

スキューバダイビングインターナショナル(SDI)、テクニカルダイビングインターナショナル(TDI)、エマージェンシーレスポンスダイビングインターナショナル(ERDI)という3つの教育機関で構成される指導団体です。世界で初めてeラーニングを用いた学習や、世界唯一のソロダイバープログラムなど、革新的な指導方法で注目を集めています。

Cカードの種類について

ダイビングライセンス Cカードの種類について

Cカードにはダイビングスキルに応じたランクが設定されています。以下は、PADIにおけるCカードの一部です。指導団体によって呼び名やランク付けの区分が異なり、カードによって潜ることができる水深やダイビングポイントが制限されるため、目的に合ったCカードの取得を目指しましょう。

エントリーレベル

・オープンウォーターダイバー(OWD)
エントリーするために、最初に取得するCカードです。水深18mまで潜ることができ、ダイビングに必要な知識とスキルを学習します。学科講習・限定水域実習・海洋実習が必要です。

スペシャルティコース

ダイビングをより楽しむために、特定のスキル取得に特化したスペシャルティコースの設定があります。OWがあれば講習が可能で、ディープダイビングや水中ナビゲーションコースは、ステップアップコースを取得するための必須項目になっています。

ステップアップ(初級)コース

・アドバンスドオープンウォーターダイバー(AOW)
水深30mまでのダイビングが可能なCカードです。基本的に世界中の海へエントリーができます。エントリーレベルのCカードを取得していることが受講の条件です。水中ナビゲーションとディープダイブを含む海洋実習を5ダイブ実施する必要があります。

ステップアップ(中級)コース

・レスキューダイバー(RED)
ダイビングでの事故やトラブルを防ぐためのスキルを習得するコースです。AOWと同等のCカードを取得し、EFR(エマージェンシーファーストレスポンス)プログラムを修了している必要があります。学科と海洋実習5ダイブを受講します。

プロダイバー

・ダイブマスター(DM)
プロダイバーへの入門です。お客様を連れて、水中ガイドができるようになります。プロレベルの知識と技術を習得するため、体力や泳力テスト、難易度の高い学科試験などがあり、取得は簡単ではありません。

・アシスタントインストラクター(AI)
インストラクターのアシスタントができるレベルの知識と技術を習得します。一部の教育プログラムを開催することができるようになります。

インストラクター

・オープンウォータースクーバインストラクター(OWSI)
ダイビングインストラクターです。講習を開催し、ダイブマスターまでのダイバーを認定することができます。
インストラクターを認定できるコースディレクターによるIDC講習を受け、合格した人はIEという本試験を受ける必要があります。

おわりに

どの指導団体を選ぶとしても、まずはエントリーレベルのCカードを取得しましょう。指導団体によってはクロスオーバーシステムもあり、一定の条件を満たしていれば、別の団体の同レベルの認定を受けることが可能です。
まずは基礎をしっかり学んで、海で実践を積んだ後にステップアップするとスムーズです。世界中の海でダイビングを楽しむのなら、リスク回避のためにもレスキューダイバーまで取得することをおすすめします。ダイビングを仕事にしたいという方は、プロコースを目指して頑張りましょう!

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redfin編集部

redfin編集部

沖縄ダイビングツアーの企画・販売を初めて30年のレッドフィン ダイビングツアーがお届けするダイビングポータルサイト。沖縄本島から離島・さらに奄美方面まで多彩な情報をお届けしています。

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