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エンリッチド・エアで快適なダイビングをしよう

 公開日時:2018/01/24
この記事は約 4 分で読めます。 976 Views
エンリッチドエア

リゾートのダイビングショップなどでは、エンリッチド・エアを取り扱っている店舗が増えています。サービスによっては、ナイトロックスやエンリッチド・エア、またはエンリッチド・エア・ナイトロックスと呼ばれています。

エンリッチド・エア・ナイトロックスとは

ナイトロックスという言葉は、窒素の「Nitrogen」と酸素の「Oxygen」を組み合わせた造語で、酸素と窒素が混合した気体という意味があります。大気中の空気は、酸素が21%・窒素78%、その他のガス1%で構成されているため、空気もある意味ナイトロックスといえます。
エンリッチド・エア(EANx)は、通常の空気よりも酸素濃度が濃く、レジャーダイビングの場合は、酸素濃度が21%以上、40%以内のナイトロックスガスを使用します。多くのダイビングサービスでは、酸素濃度32%か36%のタンクを使用します。

エンリッチド・エアのメリット

エンリッチド・エアを使って「疲れにくくなった」、「頭痛が起こりにくくなった」などの体験談を聞くことがありますが、検証されているわけでもなく、個人差があるようです。
一番のメリットは、窒素の比率が低く、減圧症のリスクが減少することです。
窒素が少ない分、ダイビング中の減圧不要限界時間が長くなりますが、通常のタンクを使用する場合の無減圧潜水時間は水深20mの場合は45分で、酸素濃度32%の場合は75分、36%の場合は90分潜ることができます。
もちろんタンクの容量は変わらないので、エアが通常より長持ちすることはありません。油断せずに、残圧管理はしっかりしましょう。
体に窒素が溜まりにくくなるため、連日3本以上のダイビングや、長時間の潜水が可能になり、ダイビングの翌日飛行機に乗るという場合にもおすすめです。このことから、旅先でエンリッチド・エアを利用するダイバーは増加しています

エンリッチド・エアのデメリット

濃度の高い酸素をとりこむため、酸素中毒にかかるリスクが高くなります。酸素中毒になると、吐き気や眩暈、酷くなると視野狭窄や痙攣、意識障害などの症状が現れることもあります。ダイビングで使用する呼吸ガスの酸素分圧は、通常1.4気圧以下で、非常時でも1.6気圧以下になるよう制限されています。水深により酸素分圧が変化し、深く潜るほど酸素中毒にかかりやすくなるため、酸素濃度32%では最大深度33m、酸素濃度36%では最大深度28mが許容限界水深として制限されています。
水中で酸素中毒の症状が現れると命に係わるため、事前に安全な潜水計画を立てることが絶対条件です。

専用の器材を用意しましょう

エンリッチド・エア専用のレギュレーターが販売されていますが、レクレーションダイビングで使用する、酸素濃度40%以下のものであれば、通常のレギュレーターが使用できます。ただし、メーカーによって性能に違いがあるため、自分が使っているレギュレーターに適した使い方をしましょう。
レギュレーターが対応していたとしても、安全に潜るためには、Oリングを対酸素用に交換しておくことをおすすめします。通常のOリングでは、高酸素の影響により劣化や腐食が進み、エア漏れなどのトラブルを招くことにもつながります。自分で交換できなければ、オーバーホールに出して交換してもらうと良いでしょう。
ダイブコンピューターも、エンリッチド・エアに対応したタイプを使う必要があります。ほとんどのダイブコンピューターは設定で切り替えが可能なので、操作方法や表示の見方をおさらいしておきましょう。もし切り替えできない場合は、対応しているものを準備しましょう。

エンリッチド・エアを使うには?

指導団体による、エンリッチド・エア・ナイトロックスの講習を受ける必要があります。酸素濃度と潜水深度や時間など、通常のダイビングと違う点を、しっかり学習しましょう。
事前に自宅で学習をすると、知識の確認と学科テスト、ナイトロックスガスを用いた2ダイブの海洋実習を行うので、1日あれば取得可能な場合がほとんどです。

おわりに

エンリッチド・エアを扱うダイビングサービスは確実に増えていて、海外のリゾートなどでも当たり前に使用されることが多くなってきました。なにより、減圧症のリスクが減って、通常よりも少ない休息時間で多く潜れるということが、ダイバーからの人気を集めています。しっかりと安全な潜水計画を立てる必要があるので、ルールを守って、安全で快適なダイビングを満喫しましょう。

エンリッチド・エアを使用したダイビングツアーの詳細はこちら

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沖縄ダイビングツアーの企画・販売を初めて30年のレッドフィン ダイビングツアーがお届けするダイビングポータルサイト。沖縄本島から離島・さらに奄美方面まで多彩な情報をお届けしています。

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