1. TOP
  2. ダイビングのヒント
  3. ダイビングに欠かせないバディシステムとは?相棒と協力してセルフダイビングに挑戦しよう!

ダイビングに欠かせないバディシステムとは?相棒と協力してセルフダイビングに挑戦しよう!

 公開日時:2017/12/29
この記事は約 5 分で読めます。 5,779 Views
バディシステム

ファンダイビングでは、通常二人一組でサポートしあって潜るバディシステムを採用しています。バディとは相棒のことを指し、レジャーダイビングでは一人での単独潜水は禁止されています。日本ではバディを組んでもガイドもしくはインストラクターが引率することが多いですが、より自由に海を楽しみたいのであれば、バディと二人だけのセルフダイビングで魅力いっぱいの海の世界を冒険しましょう。

バディシステムとは

オープンウォーターの講習でも習いますが、バディシステムとは、バディと呼ばれるパートナーと最初から最後まで近くで一緒にダイビングをするシステムのことです。
楽しさの共有はもちろん、お互いに助け合い、トラブル時の対応などを決めておくことで、安全面でも大きな役割を果たします。

バディチェックは必須

エントリー前に、バディチェック(プレダイブ・セーフティ・チェック)で、お互いの器材を確認し、安全確認を行います。慣れてくるとおろそかにしがちですが、水中でのトラブルを防ぐために必ず行いましょう。指導団体によって、チェック項目が異なります。以下はPADIの場合ですが、「BWRAF」とチェックの手順を覚えましょう。『Begin With Review And Friend』というフレーズで覚えると覚えやすいです。

B BCDチェック
中圧ホースが繋がっているか。BCDへの給気と排気に問題がないか。タンクがしっかり固定されているか。

W ウエイトチェック
適正ウェイトを身に付けているか。位置に問題はないか。クイックリリースが可能か。

R リリースチェック
ホース類の絡まりがないか。BCDのバックルが真ん中にあり、リリースに問題がないか。

A エアチェック
タンクバルブが開いているか。タンクの残圧は十分にあるか。レギュレーター・オクトパスのパージボタンは正常か。

F ファイナルチェック
フィン・マスク・グローブなどの忘れ物がないかなどの最終チェック。

バディダイビングのメリット

器材を背負う時や装着するときに、バディに手伝って貰うことでスムーズに準備ができます。ダイビング前のバディチェックで安全確認を行うことで、タンクの開け忘れや忘れ物を防ぎます。水中でもお互いに残圧や進行方向の確認ができ、空気の残圧がなくなった時や器材トラブル時に助け合えるので、安全にダイビングが楽しめます。また、水中での出来事や発見したものを共有することができるため、楽しみも倍増します。

バディダイビングのデメリット

何度も一緒に潜ったことのある相手だと意思疎通もしやすいですが、一人で参加するダイビングツアーによっては、本数を目安に適当に組まされることがあります。昨日今日出会った相手と無計画に潜っても、お互いの考えや目的が理解できるわけがありません。ガイドの後について複数人で潜り、水中で好き勝手に行動していると、バディがどこにいるのかもわからなくなります。もし相手がエア切れや器材トラブルで困っていたらどうでしょうか。何かあっては遅いですし、極端に責任を感じても互いに余計なストレスを抱えることになります。これではバディシステム自体に意味がありません。

セルフダイビングとは

セルフダイビングとは、ガイドやインストラクターが同行せずにバディ同士でダイビングを楽しむことです。ガイドがいない分、海況はもちろんポイントの特徴や地形、流れなど把握し、安全に楽しめる潜水計画をしっかり立てる必要があります。注意することもたくさんありますが、ダイバーとして成長できる良いきっかけになります。責任感をもって海を自由に楽しむことができれば、ダイビングがさらに楽しくなりますよ。

ノンストレスでバディダイビングを楽しむために

バディが決まったら、事前にしっかり計画を立てることで、水中で見失うリスクやストレスを軽減することはできます。以下の項目は、最低限確認しておきましょう。

・潜水時間とコース、最大水深などを決める
・エントリー後の集合場所とエキジットの場所を決める
・目的を決める(泳ぐペースや見たいものなど)
・不安な要素を伝える(耳抜きが苦手・早く泳ぐことが苦手・深い水深が苦手など)
・コミュニケーションの手段を決める(ハンドシグナル・スレートの利用など)
・緊急時の手順を確認する(はぐれた時やトラブルの時)

自立したダイバーを目指そう

ファンダイビングのツアーでは、バディがいてもガイドやインストラクターが同行します。迷う心配もなく、いざとなれば助けてもらえるという安心感があるため、意識しなければ中々スキルが上達しない原因にもなります。
セルフダイビングの場合、バディは対等です。たとえ相手のスキルが優れていても、そこに頼ってすべてを任せてしまうと相手の負担にもなりかねません。それぞれが楽しく水中世界を満喫するためには、自己管理をしっかりして、互いに足りない部分を補い合うような関係が理想的です。自己中心的な考え方は海に流して、気持ちの良いダイビングを楽しみましょう。

ライター紹介 ライター一覧

tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

関連記事

  • ダイビング中、事故に遭わないために5つの注意したいこと

  • ひとりでもダイビングは楽しめる!ずっと続けることができる趣味としておすすめ

  • ダイビング旅行で必要な持ち物リストとレンタルできるものをまとめました

  • 東京でダイビングライセンス取得なら見学会に参加してみよう

  • 年末年始はイベント満載!クリスマス&年越しダイビングに参加しよう

  • エンリッチド・エアで快適なダイビングをしよう