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快適なダイビングは足元から!自分に合ったフィン選びとフィンキックのコツ

 公開日時:2018/02/07
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水中で、バタバタ泳いで砂を巻き上げてしまったり、泳ぎ疲れてエアーの消費が早くなったりということはありませんか?ダイビングでは、自分に合ったフィンを選び、効率的なフィンワークをマスターすることが疲れにくくなるコツです。スイスイと魚のように泳ぐことができれば、ダイビングをもっと楽しむことができるようになりますよ。

フィンの種類と選び方

フィンの種類

フィンには、ストラップフィンとフルフットフィンの2タイプがあります。
ストラップフィンは、ダイビングブーツの上から装着し、ストラップで固定します。ダイビングブーツは岩場や浜辺での移動に便利なので、ビーチダイビングの時に重宝します。また、ストラップタイプのフィンは脱ぎやすく、ドライスーツでも併用できるという利点があります。ただし、ストラップは劣化するとちぎれることもあるので、メンテナンスも必要です。フルフットフィンは、裸足やダイビング用のソックスをはいて装着する、足にジャストフィットするフィンです。ブーツをはかない分軽くなり、足と一体化して効率の良い泳ぎ方ができます。

素材の違い

フィンの素材には、しなやかで弾力のあるラバー製と、軽くて硬いプラスチック製、軽さとしなやかさを併せ持つウレタン製、ラバーとプラスチックを合成したフィンなどがあります。ラバー製のフィンには、GULLのワープフィンのように色別に硬さが違うものもあります。フィンのしなやかさは水への抵抗力に影響します。

脚力やシチュエーションによって選ぶ

ダイビングのフィンは、推進力を生み、水中での動きをコントロールするという大切な役割があります。フィンの性能がどんなに良くても、使いこなすことができなければ無駄に体力を消耗します。自分の脚力や体力、さらには良く潜るシチュエーションによって、フィンを選ぶことが大切です。

たとえば、脚力に自信がない女性やシニアの方は、長くて抵抗力の強い硬めのフィンを使っても、重くて長時間泳ぐことが難しいかもしれません。さらに、まっすぐ安定したフィンキックができなければ、力が分散してしまい、効率の悪い泳ぎ方になってしまいます。まずは柔らかくて短めのフィンで試してみましょう。反対に、脚力や持久力に自信があり、大物を求めて泳ぎ回る人は、長くてしなりのあるゴム製のフィンを使うと、推進力を最大限に生かすことができるでしょう。また、大きなカメラを持ち、パワーや瞬発力を必要とする人は、長さは短めで、抵抗力の大きな幅広で硬めのフィンとの相性が良いでしょう。

このように、フィンの素材や形状は勿論、ご自身の脚力に合ったフィンを見つけるためには、実際に試してみなければ感覚を知ることは困難です。できれば、レンタルで色々なフィンを実際に履いて潜ってみましょう。また、周囲に気になるフィンをはいている人がいれば、休憩時間などに借りて試させてもらっても良いかもしれません。

フィンワークの方法

アップ&ダウンストローク

基本的なフィンワークとして最初に習う、足を上下に動かす方法です。流れが強い場所や浮力のコントロールが乱れると、あわててバタ足のように動かしてしまいがちですが、ひざや足首を曲げずにしっかりとフィン全体で水を捉えるように意識します。足を下ろすときはフィンの前面で水を抑えるようにしましょう。

あおり足

疲れにくいフィンワークなら、平泳ぎのようなあおり足がおすすめです。カエルの泳ぎ方といえばわかりやすいかもしれませんが、水面に対してフィンを平行に動かします。
水底スレスレで泳いでも、砂を巻き上げることが少なく、サンゴや水中生物にダメージを与えるリスクも減少します。時折後ろを振り返って、フィンの動きを確認してみましょう。

おわりに

フィン選びとフィンワークの上達は、ダイビングを快適に楽しむには欠かせません。ある程度の脚力を備えることは、安全に潜ることにもつながるため、スクワットなどで日ごろから鍛えておくこともおすすめです。
自分に合ったフィンを選び、フィンワークも無駄な動きがないように意識しましょう。フィン全体で水を捉え、つま先までフィンの動きをコントロールできるようになれば、環境や周囲のダイバーに迷惑をかけないだけでなく、水中での泳ぐ姿もカッコよくなりますよ!

ライター紹介 ライター一覧

tsumugi

tsumugi

九州在住。ダイバー歴は10年、経験本数は300本以上。海外でのダイビング経験もある女性ダイバー。初めて訪れた石垣島でダイビングを体験後、ダイビングの魅力にはまり地元でCカード取得。
その後は地元ショップに足繁く通い近郊を中心に年間50本ペースで潜る日々を送る。
所持しているライセンスはPADIのレスキューダイバー。

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